2016年8月28日 (日)

8月の終わり

8月も終わろうとしている。予定のことが全然できていない。
炎暑で、焼け焦げてしまった畑の世話を、この一週間ほどしていたんだけど、疲れたかな、風邪ひいたかな、熱はないけど、咳と鼻水がとまらない。体しんどい。

夏休みはもう終わっている。給食はまだなので、弁当持参。休み明けのテストは、できた、つもりでいるので、実際に答案が返ってくるまでは幸せだろう。もういいかげん、自分のことは自分でしてほしい。自分がしなければいけない情報処理に、母の頭を使わないでほしい。…と思うんだけど、中学生になって、教科も教科書も宿題も、相手にする先生も増えて、なんといっても情報は倍増しているので、大変かもしれない。
でも息子の分の情報処理が加わると、私が大変なんだってば。たいていのことはあとまわしだけど。

これは後回しにできない。パアラランのニュースレターをつくらなければ。通帳はフィリピンでチェックしてきたんだけど、あと1か月半で資金は底をつくから、9月前半には発送すませて、10月はじめまでには、次の送金しなければ。
お盆の帰省のあと取りかかるつもりだったのに、全然取りかかれていない。
がんばろう。

2016年8月21日 (日)

summertime

関東のほうは台風が来ているのだろうか。
このあたりは、さっぱり雨が降らない。金曜の夜すこし降って、すこしほっとした。でもすぐにからから。
畑は葉っぱが焼け焦げている。いちご畑8割滅んだ。これでも毎日息をきらして、蚊に刺されながら、水やりしてるんだが。
夕方、畑のオシロイバナが咲くと、なつかしい気持ちになる。子どもの頃にいた路地と「貧しさがほんとうである。貧しさのしあわせを恋うる」という言葉を思い出す。中上健次の。

息子の夏休みの宿題はまだ終わってない。夏休みは短すぎるし、宿題は多すぎる。夏休み23日までだって。
30分で終わりそうなことが、3時間たっても終わってないのが、ほんとふしぎだけど、私の息子なのでしょうがない。自分を見ているみたいで、ほんと疲れる。
机に向かう時間-勉強する時間=謎の時間x
この謎の時間xが、長いのだが、この謎の時間xが、大事なんだろうね、たぶんね。

ジャズの名曲、サマータイム。息子はこれ弾いてみるって、ピアノで練習中なんだけど、

音楽の宿題、好きな曲について調べる、というのがあって、
うちにあるCDからサマータイム探してやる。ビリー・ホリディ―、サラ・ヴォーン、ヘレン・メリル、があった。
アルバート・アイラーのサックスは、さすがに衝撃だったようで「なにこれ」って言ったけど。私もひさしぶりに聴いた。

  釣り上げた魚が突堤で跳ねるサマータイムしあわせな子どもだった

子ども時代がしあわせだったら、人生はなんとかなる、と思う。
https://www.youtube.com/watch?v=uYUqbnk7tCY

2016年8月17日 (水)

帰省 ③闘牛と釣り

8月14日。宇和島闘牛お盆場所。

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毎年来ている気がする。今年も来た。年下のほうの叔父さんが、ボランティアかシルバーワークかどちらかで駆り出されて、ハッピを着て、駐車場の案内やゴミ捨てをしている。

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尻尾に白いリボンか赤いリボンをつけて、闘う牛さんたちの、まじめさが好き。実は、負けたほうが賞金が多い。負けると心が傷つくので、そのショックをやわらげるため、らしい。先に逃げたほうが負け。
目があった瞬間に、勝負がついてしまうこともあるが、10分も15分も角突き合わせて闘うこともある。1トンほどある牛たちの踏んばりあい。

対戦記録を記入した紙がなくなったので、思い出せないんだけど、突き飛ばされて、柵を壊してしまった牛がいた。柵は竹製。その場で修理。竹を外から持ってきて、縛って、古い壊れたのを切って。

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関節炎で、痛む足を、痛み止め打って出場したのもいた。すごくいい勝負をした。
結びの横綱戦は、どちらもパンダ顔。二升五合と三強パンダ。15分ほど頑張っていたかな、赤いリボンの三強パンダの勝ち。

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夕方、上の叔父さんと兄と私たちとで、釣り。いつもの釣り場に行ったが、いつもよく釣れるのに、なぜかなんにも釣れない。私がホゴの小さいのを1匹釣っただけ。
あんまりつれないので河岸を変える。
あんまり暑いので、魚もどうかしちゃったんだと思う。

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ここはわりとよく釣れた。ゼンゴ(小アジ)ばっかりだったけど。40匹。
叔父さんがさばいてくれる。私はひたすら、ゼンゴの皮をむく。もうちっちゃいのばっかり。40匹+ホゴ1匹、ぜんぶ刺身。
夢のようにおいしい。Cimg5672










8月15日。
朝、近くの公園に寄る。かれこれ50年近く昔に、父が請負仕事で作った公園の、巨大なすべり台。電話かける。「じいちゃんのつくったすべり台で、孫がすべりよるよ」。

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父に会って、それから兄に会って、それからじゃこ天とかまぼことちくわ買って、帰路につく。

今年の夏の旅はこれで終わり。くたびれた。

2016年8月16日 (火)

帰省 ②古い町並み

8月13日。

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午前中は、卯之町に行くことにする。江戸時代からの古い町並みが残っているらしい。近いのに、宇和島で暮らしていた頃、私は行ったことがない。だって、どっこも古いし、珍しいものとも思わないから、話題にもならないし。
宇和民具館が、予想以上に面白かったのは、たぶん息子を連れて行ったから。息子はここで、生まれてはじめて、レコードプレーヤーというものを見た。レコードが回るのもみた。それから、生まれてはじめて、足踏みミシンを見た。踏んでみた。布切れをすこし縫わせてもらった。

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祭りのものや、祭礼の品、子どものころにふだん見ていた、農機具や大工道具や台所用品が、たくさん収納されていた。バケツまで、なんだか骨董品らしい顔をしているのがおかしい。古い時計やランプや、タイプライターに混じって、黒電話やワープロが置いてある。それももう骨董品なのか。
写真館を模した一画があって、レトロな写真機をのぞき込んだりしながら、息子は興味津々の様子だった。昔、証明写真を撮ってもらった写真館や、高校に写真部があって、暗室もあったことなど思い出したけれど、それももう、どこにもない景色なんだろうな。

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昭和って、昔なんだよね、と思ってはみるが。いつのまに昔になったのかな。

開明学校は国の重要文化財。明治15年築の小学校が、残っている。明治の頃からの教科書や、あれこれの資料が展示してあって面白い。ここに古いオルガンがあって、息子は足踏みオルガンを、見るのも触るのもはじめて。弾くと途中で音が消える。ペダルを踏みつづけなければならないのが、なかなか難しかったみたい。

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卯之町は幕末に二宮敬作が開業医をし、そこで、シーボルトの娘のイネが学んだ。二宮敬作の墓への矢印を見かけたが、暑くて暑くて、外を歩き回るのは無理、またいつか。

米博物館は、旧宇和町小学校の建物で、どこにでもある古い校舎としか思えないんだけど、私も幼稚園のとき、それから小学校の一時期、こんな校舎だったなあと思うんだけど、自慢は廊下が109mあることで、なかなか長い。

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午後、父を誘ってまた温泉へ。夕方、回転寿司。魚は美味しい。みかんブリというのをはじめて食べた。みかんブリおいしい。みかんブリすごい。


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夜、予土線で、松野町まで。花火大会見にゆく。列車は一両編成だが、予土線には新幹線が走っている。ほんとにいじらしいことだけど、鈍行列車に新幹線の頭部分のハリボテをつけただけの、ほんとにかわいい新幹線。途中の駅ですれちがった。

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松野町の花火大会はすごい迫力。駅のホームのすぐ傍らが四万十川の支流で、その河原で打ち上げるから、音がすごい。息子は耳を押さえたまま見上げている。
マイクの声はよく聞こえないんだけど、○○ちゃん、お誕生日おめでとう、で花火があがる。○○さん、プロボースしました。婚約おめでとう、で花火があがる。そんな感じで花火があがるのが、楽しい。過疎の町だけど、花火は景気よくあがる。

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帰省 ①橋を渡る

8月12日。宇和島に帰省。毎年この時期、たぶん同じ日。

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去年は船と列車だったけど、今年はしまなみ海道を車で。しまなみ海道から宇和島までの高速道路では、山肌に白い百合が咲いていた。谷間の百合の花ざかりの頃。

夕方、宇和島に着いて、父を誘って近くの温泉に行く。父は2か月前に車とぶつかって足を腫らしていたらしいのだが、もう歩けるようにはなっていた。

宇和島湾に浮かぶ九島という小さい島と、市街地とを結ぶ、新しい橋が架かっていた。去年の11月にできたらしい。さっそく渡ってみる。渡ってみると、たったこれだけの橋である。たったこれだけの橋をなぜ今まで架けられなかったんだろう。
(今まで町と島を行き来したフェリーは、フィリピンで使われることになっているらしい。)

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島に渡ったところで、みかん山のモノレールに息子が気づく。初めて見るって言う。これは何。これは「らくらくらっく、ものらっく♫」っていうやつ。(昔そういうコマーシャルが流れていた)山からみかんを運ぶためのモノレール。教えていませんでしたか。うかつなことだった。

この日、いたるところで、地元の新聞の号外を見かけた。

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「伊方3号再稼動 プルサーマルで唯一」。
反対の座り込みの記事と、景気回復を期待する声と。
何年か前、山から伊方原発を見下ろして、そのままずっと岬の突端まで行ったことを思い出した。あのときは、父も、灯台までの山道を一緒に歩いたのだったが。もうそんなに歩けないなと思うと、せつない。あのあたりは岩も砂も青くて、それで海がもっと青くなって、きれいだった。
「馬鹿どもが、もう」と新聞を見て、父が言う。批判、というよりは、口癖。

地域に電力会社があったりすると、地元町内会は、原発へのバス旅行に招待されたりする。広島からだと島根原発。バス代食事代無料。それで漠然と原発いやだなと思っているような人たちが、漠然と、原発必要かもしれないなと、思って帰ってくるのを、私も見聞してきたが。
「代替エネルギーの研究開発はしているんでしょうか」と町内会の人が、電力会社の人に聞いたら、「していません。そういうことは、一電力会社では無理です」と会社の人は言ったらしい。
こういうことは、いたるところ、苦い亀裂が走る、と思う。苦い亀裂がいやだ。

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夜、兄と叔父さんたちふたりと合流して、焼肉屋さん。ふたりの叔父がよく飲む。私は上の叔父とは、子どもの頃から一緒に飲んでいたが、いまは、息子に飲ませんとってよ、という役回り。
「どんな曲かわからんでも、声を出したら歌は歌える」と言う下の叔父はすごいだみ声なのだが、叔父さんふたり、私の息子を連れてカラオケに行くという。パパは疲れたからホテルに帰るというし、父は兄にまかせて、しょうがないので、私と息子とつきあう。
カラオケスナック。中学生が行っていいのかどうか知らないが。カラオケもスナックもはじめて。叔父さんたち勝手に歌う。上の叔父は音程はあっているが速さがあわない。下の叔父は速さはあうが、あとは何にもあわない。ほとんど別の曲である。
逃げた女房にゃ未練はないが~♫ って、女房に未練はなくても、下の叔父さん、娘がいて孫ができて、孫の成人式の振袖のレンタル料を送ってやらねばならないらしいのだった。
どれもこれも、息子には歌詞の意味はちんぷんかんぷんみたいだが。
息子、絶対に歌わないが、機械は触ってみたいのであった。あれこれ歌の予約を入れて、なんだかわからない歌を、なんだかわからないままに叔父さんたちが歌うという、わけのわからないことになっていた。叔父さんたち楽しそうだったからいいや。

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「声が出たら、歌は歌える。わしらみたいな馬鹿でも、なんとか生きてはいける。よう覚えときや」と、叔父さんたちは、私の息子に語ってくれるのだった。


2016年8月11日 (木)

2016年8月 Paaralang ⑥

8月5日。金曜日。

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早朝から、ハルカちゃんとロイダさん(リサイクルグッズの作り手さん)と一緒にエラプ校に行く。
エラプ校の3階では、ときどき近所のお母さんたちが集まって、リサイクルグッズ製作のトレーニングをしている。製作グループをたちあげること、技術指導のこと、たいへんなことも多いだろう。ハルカちゃんのバイタリティに感心する。
留学生で、ハロハロのインターンの雄飛くんが来ていた。いろいろ話ができてよかった。パアラランは22年前から留学生たちが通ってくれて、大学での支援活動もしてくれて、学生たちの活動はほんとにすばらしいんだけど、先輩たちがどんなに活躍したかということが、なかなか伝わっていないのは、残念かも。

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ベイビー先生がいたので、そういえばもうすぐお誕生日ねって言ったら、今年はお誕生日はないのよって言う。生まれて10ヶ月になる孫のPJが、病気で水曜から入院している。だからお金がない。たぶん1週間ぐらい入院する。辞書がないので(読めないので持ち歩くのやめたのだ)はっきり確認できないが、私の理解では、遺伝性の甲状腺に関係する病気みたいだ。

1階と2階の教室ではクラスが始まっている。エラプ校の午前のクラスは8時から。奨学生のデニスは、カレッジの制服で来ている。彼女は水曜日は一日中、ほかの日は、午後がカレッジのクラスがある。月、火、木、金曜の午前中、エラプ校のティーチャーをしている。

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教室では、いろいろ面白いことをしている。まるや三角や四角の紙を貼って、人の形をつくってみたり、光る台紙に色紙を貼ってきらきらする車を作ってみたり。自分の名前を書く練習をしているクラスもある。名前のあとは、瓶の蓋を使って、それを並べて数を数える練習。

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午後、パヤタス校にもどって、パヤタスカード(寄付してくれた人に送る絵のカード)の準備していたら、出かけるよ、ってグレースが言う。どこに? ドライマンゴー買うんでしょ。それからアチバルのところ。

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で、お出かけ。ジープニーに乗って、乗り合いタクシーに乗り換えて、SMノース(大きいショッピングセンター)に行ったらフードコートのディスプレイがなぜか桜の木だった。ドライマンゴー、20個買おうと思ったけど、安くないので15個にする。
それからタクシーで、アチバルが入院している病院へ。
今まで気にとめたこともなかったけど、息子が車が好きなので、ちよっと気にして見てみると、日本車ばっかり走っている。トヨタ、三菱、日産、ホンダ、スズキ。トラックはイスズ、バイクはヤマハ。新しい車も多い。

国軍病院。グレースは入口でIDチェック。お母さんのジンジンもいた。ふたりに会えてなんかほっとした。アチバルは入院して2週間で15キロ痩せたっていうけど、去年と同じなので、もとにもどったということだと思う。軍隊に入ってすごく増えてたんだな。クレアチニンの値が1800とかになっていたらしいんだけど、いまは正常値に戻りつつある。あと2週間で退院して、その後は毎月検査をする。軍の病院なのでお金はいらない。でも、この弱い腎臓で軍隊は無理だから、やめてオフィスの仕事に戻るつもり。まわりの入院患者のおじさんたちはネフローゼらしい。
弟のライジェルは、去年進路に悩んでいたが、あれからロウェルと同じカレッジに進学した。 突然雷雨、それからスコール。それから雲の切れ目から、真っ赤な夕焼けが見えた。

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雨のなか、ジプニーに乘る。雨の夜のジープニーにゆられる。ジープニーは大好き。たまさか乗り合わせた全然知らない人たちが、不思議になつかしい人になっていくような小さな時空。

グレースが、イヤホンを半分くれて、お気に入りのロックバンドの曲を聞かせてくれる。日本のバンドらしい。半分英語、半分日本語の曲が流れる。普通にラブソング。日本語のところを訳せってグレースがいう。そんな難しいことを。えっとね。 街は急ぎ過ぎる。anything happen from now, we don't know...みたいな。これから何おこるかわかんない。でも傍らに君がいて、ぼくたちは朝ごはんを食べる。breakfast.
日本の着物を着てみたいってグレースが言う。やめとこうよ。帯が苦しいよ。高いんでしょう、って言う。でも浴衣ならそんなに高くない。今度もってきてあげる、って私は言ったけど、覚えてるといいんだけど。

ジプニー乗り換えて夜の街を歩いて、着いたのはPJが入院している病院。おばあちゃんのベイビー先生とおばさんのジョイとロレンともうひとり女の子がいた。女ばかり4人姉妹のところに生まれた小さな男の子なので(末っ子のエライジャンの息子)、おばさんたちが夢中になってる。すごいかわいい男の子。熱も下がっていて、点滴の管につながれながらも、元気そう。

去年は、レティ先生が入院していた。あれはロビーにピアノがある大きな病院だった。去年と今年と、私のマニラ観光は病院。全部違う病院。

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グレースとリテックスまで戻ると、歩道橋の上から、市場の灯りと車の灯りが、すごくきれいだった。ディズニーランドみたいだよねえ。市場のパラソルがカラフルで。 夜10時。帰ると、休んでいたレティ先生が起きてくる。テーブルの上にお願いしといたカードのサインは、終わってない。サインしてサイン。たった150枚だから。

8月6日帰国の日。
早朝5時。鶏が起こしてくれる。5時半、ジュリアンが来て、荷物を車に運んでくれる。レティ先生が車椅子で入口まで来て見送ってくれる。

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2016年8月 Paaralang ➄

8月4日木曜日

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パヤタス校は、奨学生のレオ君が来ている。レオ君が書き取りを見ている間、イエン先生は子どもたちの身長と体重を測っている。毎月チェックしている。
レオ君の一週間。月曜日は一日中エラプ校。火曜と水曜は午前エラプ校。午後はカレッジの授業。木曜日は一日パヤタス校。金曜と土曜は一日中カレッジの授業。専門は、初等教育。6人きょうだいで、お父さんは大工、お母さんは野菜の行商をしている。
レオ君は、しじゅう歌を歌っている。なんだかわからないが、楽しくなる。

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お昼ごろ、日本からNPOハロハロのハルカちゃんが来る。パヤタスでも、ジュースパックのリサイクルで、バックやポーチなどをつくっていて、私もバザー用に、仕入れて帰るのだが、そのコーディネートをしてくれる。いろいろと新製品もつくってもらった。

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マニラのタクシーが、とてもマナーがよくなった、という話を聞く。外国人でも乗りやすい。タクシーは危ないから気をつけなきゃと以前は必ず言われたものでしたが。レティ先生と一緒に乘るときさえ、メーターを回していないタクシーを何台も断って、ようやく信頼できそうなのを見つけて乗り込む、というふうだったけど、あれも10数年も前のことか。
新しい大統領の話。迎えに来てくれたとき、道路の看板を指して、あれが新しい大統領だよとジュリアンが教えてくれた。好きかどうかを聞いたら、好きだと言った。日本でニュースで見るぶんには、麻薬犯罪者を射殺させたり、恐怖政治かな、という感じもするほどだったのに、ここではとても評判がいい。以前ダバオ市長で、その実績をみんな知っているからだという。
新しい大統領になって、ドラックの売買をしている連中が殺されるのが怖いから何十万人も自首しているとか、パヤタスでも、ホールドアップ(恐喝事件はよく起こっていた)がなくなってきているという。治安がよくなることと汚職がなくなることを、人々は期待している、ということのようだ。

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学校の行事についてのメモ。
3月末。卒業のパーティ。レコグニション、って言っているから、地域の人たちにパアラランを知ってもらうためのパーティでもある。
そのあと夏休み。夏休みのキャンプは今年はなかった。5月14-15日、先生たちのワークショップ。モンタルバンの景色のいいところで一泊研修。ところが、とても暑かったので、レティ先生が気分が悪くなって、さきにパヤタスに帰る、ということになってしまった。そうしてベッドに寝かせられたところに、以前の留学生の陽子ちゃんがやってきた、数年ぶりのレティ先生の弱った姿にショックを受けた、という、ことの次第だった。陽子ちゃんから、話をきいて、私も心配だったのだ。
6月、新学期。パヤタス校エラプ校あわせて198人の子どもたちが来ている。

給食。後片付け。テーブルを拭くのは、しっかりものの女の子たち。

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帰りの風景。お母さんが迎えに来るまで、テラスで遊んで待っている。(来ないときは先生が連れて帰る)。前の道を通るアイスクリーム屋さん。写真撮ってるうちに行ってしまって、食べられなかったのがすこし残念。

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2016年8月 Paaralang ④

8月3日水曜日。

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朝、学校の前を野菜の行商のおばさんが通る。グローリィ先生が給食のスープの野菜を買いに出る。
それから、学校の前の道を、カンデラリアのお母さんが通る。はじめて来たときから知っているからもう22年来の知り合い。小さかった子どもたちは大きくなって、いまは孫たちがいる。子どもたち元気?孫は何人になったの?って聞いたら、こないだ孫が死んじゃったんだって言う。7人いたのが6人になった。リチャードという男の子が6歳で死んだ。ハート、って言ったから心臓かな。20年前、彼女にはたくさん子どもがいたんだけど、末の2人、2歳の女の子と生まれて数か月の男の子がつづけて死んだことがあった。女の子は心臓が悪かった。そんなことを思い出した。

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秋田から、国際教養大学のV-ACTのメンバー11人がやってくる。




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本当は前日のはずだったが、フライトキャンセルで1日遅れ。ゴミ山の見学は、事前の許可がないと駄目で、許可があれば、トラックの荷台を改装したバスに乗って、ゴミ山の全景を眺めることができる。許可をもらう手続きは面倒で、この時期は雨季で行けないことも多い。
それで、レティ先生が、グローリィ先生が近くを案内するように言ってくれる。グローリィ先生は地元の人なので、よくわかっている。私も一人では行かせてもらえないので便乗する。以前、パアララン・パンタオの旧校舎があったあたりまで、道を降りていった。ゴミが散乱していて、道のはしを流れる水で、拾ったビニール袋を洗っていて、ジャンクショップが並んでいる。

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ゴミの山は大きくて、草も茂っていて、はじめて見る人は、本物の山だと思う。20年前は平地だった。その前は谷だった。

パアラランがあったところは、もうゴミの中に埋もれていて、草が茂っている。その傍らをトラックの通る道ができている。
20年前のこのあたりの様子を説明していると、「生まれる前ですね」って学生が言う。そのころ、この山の下に、集落があった。

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「私の家もここにあったのよ」とグローリィ先生。彼女の末っ子の男の子は、ここにあったころのパアラランの生徒だった。その子は今年カレッジに入学して、トヨタから奨学金をもらっている。
学費がかからないので、とても助かるって言う。私の人生は成功しなかったし、お金はないし、って言うから、きっと息子が成功するよ、って言ったら嬉しそうだった。
「いまのパアラランと、前のパアラランと、どっちが大きい?」とグローリィ。同じくらい、と私。間取りも同じ。お金がないのもね、と言ったら、笑った。

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学生たち、午後のクラスを担当してくれる。手作りの石鹸をもってきてくれていて、お絵かきのあとは、手洗いの学習。「サボーン(石鹸)! サボーン!」と楽しそうだった。先生たちが、バケツとたらいを用意してくれた。帰りにひとつずつ石鹸のお土産。
あの石鹸、使ったらなかから消しゴムが出てくるらしいんだけど、みんなもう気づいたかな。楽しい午後だった。

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ジプニー乗り場に送っていって、学生たち乗り込んだ直後に雨。グローリィ先生とあっちこっちの店先で雨宿りしながら帰ったけど、グローリィ、走るの、はやっ。



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2016年8月 Paaralang ③

8月2日火曜日

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奨学生のダニエルが来ている。ハイスクールの4年生。クラスは月曜と土曜だけなので、ほかの日は、エラプ校とパヤタス校のアシスタント・ティーチャーをしている。ダニエルと弟たちはおばさんの家で暮らしている。両親は別の家庭をもっていて、一緒に暮らしていない。
奨学生たちはみんな、とてもまじめで、きれいな顔をしている。何かとても美しいものに触れたという感じがして、しあわせな気持になる。

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イエンは地球儀を見せて、フィリピンと日本を教えている。日本から学生たちが来るので、挨拶の練習。

グレースが、エクセルで給食の経理をまとめていた。一週間ごとだって。たくさんのレシート。スーパーではなくて市場や行商の人から買うときはレシートがないから、たくさんの手書きのメモ。水代ガス代も。これは煩雑だ。一週間でパヤタス、エラプ両校で5000ペソ余り(15000円ほど)。支援してくれているスイスのグループに提出するため。イエン先生は給食の写真を毎食ごとに写真に撮っている。ごはんと肉と野菜。おかわりもできる。給食調理しているテリーさんとグローリィ先生。

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学校の運営経費は私たちの送金から出しているが、経理のレポートは遅れてもいいかな、とジェイは言った。自分の仕事も忙しいし、現場ではグレースが給食のレシートに埋もれている。私たちのほうは、半年あとでもいいよ。お金がどう使われているかは、ここに来ればわかる。送金額は増えていないのだから、先生たちの給料も増えていないのだ。それでも働きたいと思ってくれる先生たちがいるのが素晴らしいし、奨学生たちもすばらしい。ほんとに少ない予算で、とても上手にやりくりしている。

ここは朗らかだ。いろんなことがあるんだけど。生きることは朗らかであるということなんだと、ここに来ると思う。そしてそれは、何かとても力強いことだ。

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扇風機の羽を買ってきたラリ―さんが、教室の天井の壊れた扇風機の修理を、汗だくになってしていた。見上げていて、天井の一部が、剥がれかけているのに気づいた。台風で壊れたエラプ校の屋根は、去年クラウドファンディングで資金を集めて修理した。こっちも修理したかったんだけど、お金が足りなかった。

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レティ先生に聞くと、テラスの屋根は、オーストラリアから来た訪問者の寄付で修理した。残りの天井と屋根を全部なおすとすると20万ペソかかるって言う。
聞こえなかったことにする。

扇風機の部品が落ちてきて、びっくりして泣き出した子をダニエルがあやしている。
ようやく扇風機がまわりはじめるが、ちょくちょく停電。
「建物もぼくも、古いからなあ」とラリーさん。

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帰国後、「幸せなら手をたたこう」という歌についてのドラマを、録画していたのを見た。戦後14年後にフィリピンを訪れた青年が、ボランティアのために訪れた土地で、「ハポン、パタイ(日本人死ね)」と声をかけられる。住民が教会に詰め込まれて、焼き殺された、というような話は何度か聞いたけど、100万人の犠牲者というのは、途方もない。「幸せなら手をたたこう」が、その青年が、家族を日本軍に殺されたフィリピンの青年や子どもたちと出会ったことから、生まれた歌だということははじめて知った。それから世界中に広まった。

そういえば、支援をはじめた21年前。戦争のときフィリピンに行ったという元兵士のおじいさんから、30万円の寄付をもらった。学校が潰れそうなときだったので、あのときの寄付はほんとうに助かった。あのころは30万円あれば4ヶ月は学校を続けることができた。その4か月の間に、次の手立てを考えることができた。

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「幸せなら手わたたこう」の歌、パアラランでも元気に歌っている。

Kung ikaw ay masaya, tumawa ka! Hahahaha(幸せなら笑おう) Kung ikaw ay masaya, buhay mo ay sisigla(幸せなら態度で示そうよ) Kung ikaw ay masaya, tumawa ka! Hahahaha(幸せなら笑おう)


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2016年8月10日 (水)

2016年8月 Paaralang ②

午前4時を過ぎると、学校の裏の道をゴミのトラックが通る。5時には飼っている鶏が鳴き始める。これがすばらしいアラームで、30分ぐらいは鳴きやまない。つづいて、犬がキャンキャンワンワン吠え始める。ここでは目覚ましいらない。絶対目が覚める。
でも、眠いので、もう一度寝る。
朝、テリーさんが来ている。レティ先生の古い友人。私が滞在する間ずっといてくれて、ごはんつくってくれた。

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今年、パヤタス校は、グローリィ先生とイエン先生。グローリィは近くに住んでいるが、イエンはエラプから通ってくる。去年まで長い間、教えてくれていたマリアペレは、いまはドバイに出稼ぎに行っている。子どもたち育てるのにお金がかかるからって。ジンジン(レティ先生の次女)は、奨学金でカレッジに通って教師の免許をとってはどうかと勧めたんだけど、4人の子がいて、お金が必要なのは、待ったなしだったのだろう。

8月1日月曜日、9時からクラスがはじまる。

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この日グローリィ先生は風邪で休み。テリーさんとイエンが給食の準備をしている間、奨学生のロウェル君がクラスをみている。奨学生たち、自分の授業のないときは、パアラランで先生をしている。
たとえばロウェルの一週間。月曜は1日パヤタス校でアシスタントティーチャー。火曜は午前中大学、午後はエラプ校でティーチャー。水曜は1日エラプ校でティーチャー、木、金、土曜は大学。
ロウェルはすごくしっかりした先生をしている。お父さんが亡くなってカレッジを休学して行商をしていた頃は、不安そうな顔をした少年だったが、いまは表情に自信がある。顔には髭まである。ロウェルのお母さんは、いまパートタイムで、エラプ校で給食をつくっている。あとで会ったけど、お母さんの表情も明るくなっていた。ロウェルは学校で一番の成績らしい(あとでジンジンが教えてくれた)。

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パヤタス校の生徒は、午前(9時から12時)のクラスが23人。4歳から5歳。午後(1時から4時)のクラスが24人。4歳から9歳。9歳の男の子は、3年前に小学校に入学したが、まもなく行かなくなり、そのまま3年が過ぎたが、もう一度小学校に通わせようとお母さんは思って、ここで勉強させることにした。

この日の書き取りは、Bの文字。これがなかなか。あっというまに、ノート1ページをBで埋めて、very good のスタンプをもらっている子もいるが、どうしてもどうしても書けない子もいる。この点からこの点まで、線を引いてごらん、ということから、根気よく教えてゆきますが。

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ひとりの女の子は、何度書いてもどうしてもどうしても、鏡文字になる。自分でも何か違うと気づくらしく、書いたり消したり書いたり消したり、私が見ていた間だけでも15回ほどは書いたり消したりしていたんだけど、私が手をもって一緒に書いたBも、それも気に入らないらしく消したけれども、とうとう自分ひとりで正しいBを書いたときには、自分でもびっくりしたような顔をしていたのが、なんだかとってもかわいらしかった。
それからBではじまる、タガログ語の単語、英語の単語、英語の数の数え方、100まで。それから2の倍数を100まで、5の倍数、10の倍数も100まで。それから100ごとに1000までカウント。
たっぷり2時間は勉強して、それから給食。それからおやつ。

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子どもたち、very good のスタンプを、ノートより腕に押してもらいたがるんだけど、なかには、スタンプの星の数が5つ以上ないと、お父さんからおやつ代の5ペソをもらえない子もいるらしい。(パアラランでは、子どものおやつを、仕入れ値ほどの安い値段で提供している。)

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午後、ボーンが車を出してくれて、レティ先生と一緒にエラプ校へ。エラプ校は、午前4クラス、午後4クラス。責任者はベイビー先生、ほかに、アン先生、クリステル先生、レイレ先生とロシェル先生。
アン先生のクラスは午前17人(4-5歳)午後18人(5-6歳)
ロシェル先生、午前20人(4-5歳)午後19人(6-10歳)
レイレ先生、午前18人(4-5歳)午後18人(5歳)
クリステル先生、午前21人(3-4歳)午後20人(5歳)

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午後のクラス。授業の前にみんなで歌。胸に手をあてて歌うのは国歌。それから歌にあわせてエクソサイズ。それからそれぞれの教室に。

この日は、奨学生のマイクが、アン先生のクラスでアシスタントティーチャーをしていた。アン先生はもう5年くらい教えてくれているのかな。気持ちをあらわす言葉、の授業。マイクは月曜と金曜の午後、それから火曜と木曜は1日中、エラプで教える。月曜と金曜の午前中と、水曜と土曜は1日中大学に行っている。

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